• 【サウナ宿泊記】小樽の夜、5,000円台で手に入れた「92℃×15℃」の至福。ストーブなきサウナ室の秘密(ドーミーインPREMIUM小樽)

    出張で訪れた小樽の夜。この日は、鋳物屋さん、そして金属加工屋さんとの食事会がありました。普段の木型製作の現場とはまた異なる、他業種の皆様から現場のリアルな声をお聞きし、なかなかできない深いお話やモノづくりに対する熱い想いを伺うことができました。私自身、今後の仕事の参考になる気づきが多く、非常に有意義な夜となりました。

    小樽の味覚とお酒、そして熱い談義を堪能した後に向かったのは、駅の目の前に佇む**「ドーミーインPREMIUM小樽(天然温泉 灯の湯)」**です。今回は、5,000円台という驚きのコスパでカプセルタイプの「グローバルキャビン」を確保し、本格サウナと温泉を「賢く」使い倒した滞在記録を綴ります。

    1. サウナ室の秘密:なぜ「ストーブ」がないのか?

    2階の大浴場「灯の湯」にあるサウナ室へ足を踏み入れると、あることに気がつきます。それは**「サウナストーブが見当たらない」**ということ。

    実はこのサウナ、熱源を座面の下や背面の壁に隠した**「ボナサウナ(格納式)」**という構造を採用しています。モノづくりに携わる者として、この「見えないところでしっかり仕事をする」という構造には強く惹かれます。この仕組みが、以下の素晴らしい体感を生み出していました。

    • 極上の輻射熱と湿度: 室温は92℃。ストーブから直接熱を浴びるのではなく、壁や座面からジンワリと熱が放出されるため、室内全体が均一に温まります。息苦しさが少なく、体の芯から滝のように汗が引き出される見事なセッティングです。
    • 強烈な「檜」の香り: 熱源が木材のすぐ裏側にあるため、木の成分が強く揮発します。室内には檜の濃厚な香りが充満しており、高いリラックス効果をもたらしてくれます。
    • 空間効率と安全性: ストーブの設置スペースを省くことで、コンパクトな室内でもゆったり座れる動線を確保。さらに、高温のストーブに誤って触れる火傷のリスクをゼロに抑えるという、施設側の徹底したリスク管理と合理性が光る設計です。ユーザーの安全を第一に考える姿勢は、我々の製造現場にも通じるものがあります。

    2. 水風呂:表記を裏切る「15℃」の鋭いキレ

    サウナ室を出てすぐの動線にある水風呂。館内の案内では「18℃」と表記されることが多いですが、この日は設定を変えていたのか、実測で**15℃**まで引き下げられていました。

    • サウナー歓喜の温度: 18℃のマイルドさも悪くありませんが、15℃まで下がると一気に血管が収縮し、肌を覆う「羽衣」を鮮明に感じることができます。チラー(冷却装置)がしっかり効いた、鋭いキレのある素晴らしいクールダウンでした。

    3. 外気浴:3月の小樽、凛とした空気の中で

    • ゆとりのスペース: 露天エリアには椅子が3脚用意されており、足元や周囲のスペースにも十分な余裕があります。
    • 天然のチラー: 火照った体に、氷点下近い小樽の涼しい風が吹き抜ける瞬間。北海道の厳しい自然と一体化するような、深く静かな「ととのい」が訪れました。

    4. 洗い場と温泉:妥協なきアメニティと細やかな気配り

    浴場に掲示された「温泉分析書」によると、泉質も非常にハイレベルです。そして何より、設備の端々に「利用者目線」の気配りが感じられました。

    • 独立したアメニティと備品: 洗い場には、シャンプー、リンス、ボディソープがそれぞれ独立して用意されています。安価なカプセルホテルにありがちな「リンスインシャンプー」でコストダウンを図らず、快適な環境を維持している点に好感が持てます。洗面台には綿棒などのアメニティもしっかりと常備されており、細かい部分への投資を惜しんでいません。
    • 完璧な動線の水飲み場: サウナ好きとして非常にありがたかったのが、脱衣所に水飲み場が完備されていたことです。サウナ前後の水分補給の動線がしっかりと計算されており、利用者の行動を先回りして考えた素晴らしい設計だと感じました。
    • 泉質と液性: ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉。pH 8.5のアルカリ性で、肌の角質を優しく落とす「美肌の湯」です。循環ろ過・加水ありの運用ですが、塩素特有の匂いは一切感じられず、メンテナンス水準の高さが伺えました。

    5. 深夜の「静寂」と、大人の引き算

    今回の滞在で、個人的に心に残ったエピソードが2つあります。

    • 深夜3時の入浴: ふと目が覚めて大浴場へ向かいましたが、サウナは安全管理のため深夜1:00〜5:00まで休止中でした。少し残念でしたが、誰もいない静寂のなか、大正ロマンを感じる温泉にだけ身を沈める時間は、宿泊者だけが味わえる至福のひとときでした。
    • あえての「朝食なし」: ドーミーインといえば豪華な海鮮丼朝食が有名ですが、今回は翌朝からの用事に備え、あえて朝食を付けずに早朝に出発しました。無理に満腹にせず、サウナ後の軽やかな体のまま1日をスタートさせる。そして5,000円台という圧倒的なコストパフォーマンスを純粋に享受する。これもまた、大人の出張の「引き算」の楽しみ方かもしれません。

    まとめ:出張サウナーへの最適解

    「サウナよし、水風呂よし、外気浴よし」。 ストーブなきサウナ室の緻密な設計から、15℃の水風呂、妥協のないアメニティ、脱衣所の水飲み場や綿棒といった細部への気配り、そして清潔な温泉まで。無駄を削ぎ落とし、5,000円台でこれほどまでに心身をリセットできる環境はそう多くありません。

    他業種の皆様との食事会で得た熱い刺激と、サウナでの深いリラックス。小樽でのビジネスや一人旅の拠点として、自信を持っておすすめできる一軒です。

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