• 木型製作の流れ

    1. 【設計】 図面を立体へ

     まず、お客様から頂いた図面をもとに3Dデータを作成します。しかし、それは単純なトレース(書き写し)ではありません。 金属は冷えて固まる際に収縮する性質があるため、その縮み分を計算して**あらかじめ大きく設計する「縮み代(ちぢみしろ)」や、砂型からスムーズに抜くための「わずかな傾斜(抜き勾配)」**を緻密に計算します。 また、形状によっては「中子(なかご)」と呼ばれる特殊な部品の設計も必要です。この目に見えない緻密な計算こそが、製品精度を左右します。

    2. 【機械加工】デジタルの力で削り出し

    設計した3Dデータを、機械を動かすためのデータ(CAM)作成し、大型の工作機械(NCルータ)で材料を削り出します。

    使用する材料は木材だけではありません。用途に合わせて、温度変化による寸法の狂いが少ない**「特殊な樹脂(ケミカルウッド)」**なども使用します。 プログラムされた通りに機械が動くことで、人の手では難しい複雑な3D曲面も、スピーディーかつ正確に形にしていきます。

    3. 【仕上げ・検査】最先端の検査と、職人の手技

    機械加工が終わると、最新の3Dスキャナを用いて設計データとの誤差がないかを厳密に検査します。

    検査をクリアしたものは、職人の手によって最終仕上げが行われます。機械の刃が入らない微細な部分は「ノミ」などの工具を使って手作業で削り込み、表面を滑らかに整えます。 さらに、湿気による変形を防ぐための専用コーティング(塗装)を施し、複数のパーツを寸分の狂いなく組み立てて、ついに木型の完成となります。

    4. 【鋳造】そして金属製品へ

    完成した木型を砂に埋めて型を取り、そこに溶けた金属を流し込みます(これが鋳造です)。

    金属が固まって砂を崩すと、木型とまったく同じ形の金属製品が姿を現します。

    まとめ

    金属製品の出来栄えは、一番最初の「木型」の精度ですべて決まります。

    0.1ミリ単位のこだわりと最新技術、そして職人の技で、日本のものづくりを支えているのが「木型屋」の仕事です。

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