• 木工クラフトと絶品塩ラーメン。冷えた身体を芯から温める「えべおつ温泉」の温冷浴と、モノづくりの原点に触れる日曜日

    日曜の小旅行。モノづくりと名湯に癒される冬の一日

    日曜日は少し足を伸ばして、車で旭川方面へ向かいました。 まだ雪の残る厳しい冷え込みの中、優れたデザインや美味しいものに触れ、最後は歴史ある名湯でしっかりと身体の芯まで温まる。そんな、心身をリセットし、モノづくりの原点に立ち返るような充実した小旅行の記録をお届けします。

    職人の息遣いを感じる「旭川デザインセンター」

    お昼の12時頃、まずは「旭川デザインセンター」を訪問しました。 広々とした空間には、洗練された旭川家具や温かみのある木工クラフト、掛け時計、美しい木目の食器などがズラリと並んでいます。丁寧に作られた美しい造形と、細部にまで宿る職人の手仕事に触れていると、同じモノづくりの端くれとして背筋が伸びると同時に、心が静かに落ち着いていくのを感じます。やはり、人の手で作られた「本当に良いもの」を見る時間は、感性を磨くために欠かせない大切なひとときです。

    街で愛される自社の技術「リョウガ焼き」との再会

    その後は、旭川のご当地ヒーロー「龍神リョウガ」の形をした人形焼き「リョウガ焼き」のキッチンカーへ立ち寄りました。 実はこのリョウガ焼きの製造用の型は、弊社(遠藤木型)で製作を手掛けさせていただいたものです。図面通りに削るだけでなく、実際に生地を焼き上げる際の「抜けやすさ」などを考慮して試行錯誤した型が、こうして街角で実際に使われ、美味しいお菓子として皆様に愛されているのを直接確かめることができ、本当に嬉しい瞬間でした。(※型の製作秘話については、別の記事で詳しく書いておりますので、よろしければそちらもご覧ください)

    澄み切ったスープが染み渡る「旭川塩らーめん すがわら」

    良いものを見て、自社の仕事の成果に触れて心を満たした後は、お腹を満たす番です。 14時頃、お気に入りのラーメン店「旭川塩らーめん すがわら」へ向かいました。普段は混雑していることが多い人気店ですが、お昼のピークを意図的に外して向かったのが功を奏し、すんなりと席に着くことができました。 お目当ては、どんぶりの底が見えるほど透き通ったスープの塩ラーメンとチャーハン。シンプルながらも奥深い、いつ食べても変わらないその美味しさに、冷えていた身体もホッとほぐれ、大満足でお店を後にしました。

    昭和の趣と2つの奇跡の源泉。滝川「えべおつ温泉」

    そして札幌への帰り道。午後3時半頃、以前から気になっていた滝川市の「えべおつ温泉」へ立ち寄りました。今回の旅の、もう一つのメインです。

    タイムスリップしたようなレトロな空間と歴史

    到着してまず心を掴まれたのは、その歴史ある佇まいです。大正時代からの歴史を持ち、建物全体やお風呂の造りには「昭和の良さ」が色濃く残っています。 休憩所に入ると、昔ながらの畳敷きに古いテレビ、立派な亀の剥製や帆船の模型、年季の入った振り子時計が出迎えてくれ、まるでタイムスリップしたかのよう。廊下には、壁に貼られた新聞記事と共に、温泉を掘り当てた際の「土質標本」の瓶がズラリと並んでおり、先人たちが苦労してこのお湯を掘り当てたロマンを感じさせます。日曜の夕方ということで少し混み気味でしたが、それがかえって、長い間地元の人たちに日常的に愛されてきた温かい生活感を醸し出していました。

    冬の冷えた身体に染み渡る「熱の湯」

    掲示されていた温泉分析書に目を通すと、泉質は「ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉」。塩分が肌にヴェールを作り、汗の蒸発を防いで保温・保湿してくれる、いわゆる「熱の湯」です。 浴室には、2〜3人ぐらいが入れる小さめの浴槽から少し広めの浴槽まで並んでおり、加温された44度の高温湯から40度のバイブラバスなど、それぞれ温度が異なっています。雪の残る旭川・滝川エリアを歩き回ってすっかり冷え切った身体に、この塩分をたっぷり含んだお湯が、文字通り芯まで染み渡ります。

    30度の源泉と冬ならではの冷鉱泉が織りなす「至福の温冷浴」

    そして、このえべおつ温泉の最大の魅力は、先人たちが掘り当てた「温かい源泉(約30度)」と「冷たい冷鉱泉(約18度)」という、2つの異なる自然の恵みを掛け流しで同時に味わえる点にあります。

    しっかり温まった後のお楽しみが、源泉そのままの「冷鉱泉」の水風呂です。案内には18度とありましたが、北海道の厳しい冬の冷気の影響(地温や配管の温度低下)もあるのか、体感は14度くらいとキリッと引き締まる冷たさでした。しかし、天然の泉質の良さからか、刺さるような痛さはなく、すっと身体に馴染みます。(小ぶりで味のあるサウナも楽しみましたが、今回は何よりこの冷鉱泉の質の高さに驚かされました)

    冷鉱泉で身体を引き締めた後は、30度前後に保たれた源泉掛け流しの「不感湯」に身を沈めます。体温より少し低いこのお湯に浸かっていると、冷鉱泉との温度差でじわじわと血流が巡り、お湯の中で極上の「休憩(ととのい)」が訪れます。温泉そのもののポテンシャルの高さを、肌で実感する瞬間です。

    まとめ:古いものを大切に受け継ぐ「知行合一」の休日

    結局、午後5時頃まで滞在し、この心地よい温冷の無限ループでしっかりと心身をほぐしました。湯上がりには、レトロな空間にぴったりの自販機で買ったドリンクで喉を潤します。

    洗練された最新のデザインに触れ、美味しいものを食べ、自社が関わった製品を味わい、そして大正時代から大切に受け継がれてきた名湯に浸かる。 えべおつ温泉のように、古い設備であっても隅々まで手入れが行き届き、長く愛され続けている空間に身を置くと、「長く使い続けられる確かなモノを作る」という弊社が大切にしているスタンスを、改めて誇りに思えます。

    【旭川】ご当地ヒーローがおやきに!「龍神リョウガ焼き」誕生を支えた木型職人の意地と情熱 – 遠藤木型 【札幌】木型・モニュメント製作 | 5m超の大型加工も遠藤木型へ

    えべおつ温泉