いつも大変お世話になっております。株式会社遠藤木型です。
新しい年を迎え、皆様いかがお過ごしでしょうか。 本日は、昨年末にお客様へお配りした、弊社オリジナルの「木製カレンダー」についてご紹介したいと思います。
■「タオル」から「自社製品」へ
以前まで、年末のご挨拶の品といえば「タオル」をお渡しするのが恒例でした。 しかし、ある時専務からこんな提案がありました。
「せっかく社内にレーザー彫刻機があるんだから、自社で作ったものを配りませんか?」
確かに、自分たちの技術を活かしたもののほうが、遠藤木型らしさが伝わりますし、受け取った方にも楽しんでいただけるはず。そんな想いから、この木製カレンダー制作プロジェクトが始まりました。

■ 端材ではなく「守るための板」をアップサイクル
このカレンダー、実は材料に少し秘密があります。 使用しているのは、ランバーやベニヤなどの木材を注文した際、製品を傷から守るために一番上に乗ってくる**「保護用の板(当て板)」**なんです。
通常であれば、役割を終えて捨てられてしまうこの板。 しかし、木材のプロとして「まだ使えるのに捨てるのはもったいない」という気持ちが常にありました。 そこで、この保護板をカレンダーの素材として再利用することにしました。まさに、**SDGs(持続可能な開発目標)**を意識したアップサイクルなものづくりです。
■ 「バキッ!」失敗の連続から生まれた曲線
写真を見ていただくと、木材が滑らかな曲線を描いているのがお分かりいただけると思います。 これはレーザー加工機で細かくスリット(切れ込み)を入れることで、硬い木を曲げられるようにする特殊な加工技術を用いています。
実はこの「曲げ」の工程、一筋縄ではいきませんでした。 最初は板の硬さに負けて**「バキッ!」と折れてしまったり、加工中に割れてしまったりと、失敗の連続でした。**
「やっぱり無理かな…」と思いながらも、スリットの間隔を調整したり、レーザーの出力を変えたりと試行錯誤を繰り返し、ようやく折れずに綺麗に曲がる「黄金比」を見つけ出すことができました。 そんな苦労の末に完成したカレンダーなので、採算は度外視です(笑)。あくまで**「お客様への感謝の品(非売品)」**として、心を込めて製作しました。

■ 「こんなこともできます」
このカレンダーは、弊社のレーザー加工技術と、木材への知識、そして「失敗しても形にする」という遠藤木型の姿勢から生まれました。
本来の木型製作はもちろんですが、こうしたレーザー彫刻機を活用した微細な加工や、アイデアを形にする試作も承っております。
「木でこんなことできないかな?」「レーザーで名入れをしたい」など、アイデアがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
本年も、技術とアイデアで皆様のお役に立てるよう尽力してまいります。 どうぞよろしくお願いいたします。


